書いたら分かると思ってた。

そんな頃もありました。

【ネタバレ】1月に観た映画の話

※2016年1月28日にprivatterに投稿した記事(http://privatter.net/p/1300668)と同一内容です。

 

 1月に観た映画の話をついったーに投下しようと思ったんですけど、やっぱネタバレはなあ……ということでコチラに投下。ついったーのpost程度の内容しかないですが……。
 というわけで、『クリムゾン・ピーク』、『リザとキツネと恋する死者たち』、『ディーン、君がいた瞬間』、『パディントン』のざっくりした感想。ネタバレを含みます。

 

 

1. 『クリムゾン・ピーク』 http://crimsonpeak.jp/
 2016年映画初めがまさかのホラー、まさかのデル・トロ。ホラーは平気だけど虫がほんのり苦手マンなので、一部は止むを得ず薄目で見てた。いや……虫1匹ならいいけど画面いっぱいはちょっと……リアル遭遇だと平気なんだがなあ……。クロックタワーとかデメントを思い出すゴシック・ホラーな画面作りが最高でした。最後の方でルシールがドレスの裾を翻しながら階段を降りていく様を俯瞰で撮ったカットがあるんですけど、もうあのシーンの!うつくしさ!あのカットを想定してあの衣装を作ったのだとしたら、裏方の皆様にブラボーって伝えたい。
 内容的には超王道ホラーサスペンスだと思うんですけど(もうちょっとひねっても良かったのでは…)、終盤の展開がわりと「物理で殴る」系で、ホラーゲーム感があって好きでした。序盤はフワッフワだった主人公女子、城に連れてこられてからヒーロー属性に覚醒するの推せる。ラストバトルのタフさとか完全にヒーローのソレでしょ。あ、ヒロインはトムヒとチャーリー・ハナムな。ヒーロー女子はやはり無条件で推したい気持ちがわたしにはあるんだ……。

 

 

2. 『リザとキツネと恋する死者たち』 http://www.liza-koi.com/
 めっちゃ良かった。ちょう可愛かった。でもどうよかったのかうまく説明できない……もうみんな予告編見て本編見て……(投げた)。
 まず、東欧の街で金髪おさげ女子(日本趣味)が歌う幽霊(日本人)と同居してるっていう設定が反則技ですって。ヨーロッパ作品らしいポップな画面で人がザクザクとカジュアルに死んでいく……。作中で歌われる昭和っぽい日本歌謡曲がすごくよくできてまして、FRANKの毛糸の歌並に頭にこびりつく。あれCDほしいわ。
 海外、特に欧米人が想像して描写する日本って「ええ~…このオリエンタリズムきもい(ドン引き)」みたいなことがよくあって。でもこの作品にはそういういやらしさがなかったなあと思う。完全に「Japan, under the imagination」って方向に振り切っているからか。
 しかしどうしても気になったことがひとつあって、クライマックスのアレ、桜じゃないだろ。梅か桃だろ。

 

 

3. 『ディーン、君がいた瞬間』 http://dean.gaga.ne.jp/
 ジェームズ・ディーンと彼の写真を撮っていたカメラマンの話、あるいは自分のタレントとどうお付き合いしてどう目覚めるのかという話。
 ロバート・パティンソンが、イマイチ覚醒できなくてごにょごにょしているプライド高いカメラマンをよく演じていて、ああ~コイツが主役だなって感じを出していた。ジェームズ(ジミー)・ディーンに振り回されて戸惑う顔と、写真をめぐってカリカリしている時と、いい感じにシャッターきってる時と……と、なかなかいい顔をしていて。トワイライトのイメージが強かったんだけど、なんか少し私の中で彼の見方が変わったような。
 デイン・デハーンはあまりジェームズ・ディーンには似てないんだけど、ナイーブな雰囲気はよく出ていたと思う。ちょっと繊細でふにゃっとしすぎていたような気もするけど……まあ可愛いからいいのか……?
 全体的に淡々とした映画だし、周知の時系列にそって静かに話が進んでいくともすれば退屈な映画なんだけれど。最後、カメラマンの部屋の下にタクシーを乗り付けたジミーが「でかけよう!」って路上から声を掛けるシーン。あのシーンの、解放感と遣る瀬無さ、別れの予感、なんかそういう複雑な感情が渦巻いている感じがとても良くて、このためにチケット代払ったんだな……って思った。あのシーンのデイン・デハーンは確かにジェームズ・ディーンに見えた。

 

 

4. 『パディントン http://paddington-movie.jp/
 モフモフ最高。以上。
 いや多分あれ移民問題とかそういうすごくセンシティブな話もあると思うんだけど……でも圧倒的モフみが……。っつーか喋って文明的っぽいって見えれば保護対象なのかよオラオラとか言いたいことはいろいろあるんですけど……でも圧倒的モフみが……!
 個人的に、劇中ちょいちょい流れてくるお馴染みの曲達で腹筋死んだ。Born to be wildが流れた辺りでトドメ刺されたし、ミッションインポッシブルをあそこで使うの、究極のお約束すぎて笑うしか無いだろ!
 CGでリアルめに描写されたパディントンが某映画館従業員バンドのボーカルと激烈に似ているので、あのバンド推しのひとは是非観てほしいこの映画。奴にしか見えないから。ほんとに。わたし次のライブで「パディントンが歌ってる……しかもめっちゃええ声で……」とか口走りそうで怖い。

 


 ざっとこんな感じで。2月はね~…公開が多すぎて何見たらいいのか若干わからなくなってきているんですが、『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』、『キャロル』、『女が眠る時』あたりは見ておきたい。『ロブスター』も2月だっけ……3月……アレ……? あ、あと『同級生』も2月か? 忙しくなりそう。